
こんにちは、Osumirin House Blogのkakuです。
現在、住友林業で注文住宅を建築中の私たち夫婦。これまで、契約までの過程や理想の家づくりについてお伝えしてきましたが…
実はこのタイミングで、少しずつ「こうしておけばよかったかも…」と感じることも出てきました。
それは大きなトラブルではありません。でも、リアルな“モヤモヤ”として確かに残っています。
この記事では、私たちが住友林業で家づくりを進める中で感じた、
「ここは後悔した」と思うう5つのポイントを素直に書いていきます。
これから住友林業で家を建てようとしている方の、参考になれば嬉しいです。
1. 土地選びは最初の落とし穴だった
私たちが家づくりを始めたとき、一番最初に向き合ったのが「土地選び」でした。住友林業で建てることを前提に、20区画ほどの新しい分譲地を検討。その中には、正方形の土地、長方形の土地、旗竿地など、さまざまな形の区画が並んでいました。

当初の私たちの理想は、「リビングから大開口の窓で庭とつながる暮らし」。そのためには、南側に長く面した“長辺南向き”の土地が理想的だと考えていました。
実際、分譲地内にはその条件に近い区画もいくつかありましたが──
建物と外構を含めた予算をオーバー。
そのとき、営業担当の方にこう言われました。
「土地の形に多少の制約があっても、設計の工夫で十分カバーできますよ」
この言葉に背中を押されて、私たちは“短辺が南向き”の長方形の土地を選びました。
金額的には納得できましたし、「設計でなんとかなるなら…」と希望も感じていました。
ところが、いざ設計が始まると、いくつか想定していなかった壁に直面します。
まず、南側の間口が狭いことで、リビングの大開口の窓は断念。
さらに、土地の形状的に“和スペースを広く確保することが難しい”という制約が出てきました。
私たちは“おこもり感のある和室”を暮らしの中で大切にしたいと思っていたので、
この点はかなり悩みましたが、最終的には規模を縮小した形で落ち着くことになりました。
もちろん、プロの設計士さんが最大限の工夫をしてくださり、
今のプランにも満足はしています。ただ、「最初にもう少し土地の形状にこだわっておくべきだったかも」と思うことも、正直なところあります。
2. 契約後に感じた営業担当との”温度差”
私たちが住友林業を選ぶ大きな決め手のひとつは、営業担当の方への信頼感でした。
契約前の対応は本当に素晴らしく、こちらの疑問や不安にすぐレスポンスしてくれるまめな連絡はもちろん、営業という枠を超えて住宅の構造や制度にまで詳しく、説明も常にわかりやすかったのです。
なにより印象的だったのは、「住友林業は高いです」と、正直に伝えてくれたこと。
その上で、「でもなぜその価格なのか」「どこにコストがかかっているのか」まで丁寧に説明してくれた姿勢に、私たちは大きな信頼を寄せていました。
契約後の打ち合わせでも、この営業さんとなら安心して進められると思っていた私たちは、設計士との打ち合わせにも「ぜひ営業さんに同席してもらいたい」とお願いしていました。
当初はその希望も快く受け入れてくれて、「もちろん参加しますよ」と言ってくださっていました。
営業担当については以下の記事でも書いているのでもし興味があれば読んでみてくださいね。
🏡【比較して分かった】住友林業の注文住宅が選ばれる3つの理由と他社との違い
ところが──
いざ契約後になると、少しずつ、その“距離”に変化を感じるようになりました。
予定していた打ち合わせへの同席が何度か叶わず、「すみません、他の案件が立て込んでいて…」という返答が続くように。連絡をしても以前より返信までに時間がかかり、スムーズだったやりとりが途切れがちになっていきました。
もちろん、営業の方が常に新しいお客様と向き合っているのは理解しています。
契約をしたら、次のお客様の担当に移るという流れも、ごく自然なことだと思います。
ただ、“信頼していた分だけ、不安や不満が募った”というのが本音でした。
私たちにとっては、契約後も家づくりの一番の相談相手はやっぱり営業さんだったので、その温度差に少し戸惑ってしまったのだと思います。
3. 伝えたつもりが伝わらない?設計士とのすれ違い
いよいよ設計士との打ち合わせが始まった私たちは、事前に理想の暮らしや各部屋の要望をしっかりとまとめて準備して臨みました。
間取りのイメージ、生活動線の希望、取り入れたい設備、家族のライフスタイルまで──
「これならスムーズに話が進むはず」と思えるほど、かなり細かく整理していたと思います。
でも実際には、その“準備の良さ”が逆に仇となったのかもしれません。
設計士さんからの提案が、驚くほど少なかったのです。
「この通りで問題なければ、このまま進めますね」
というような確認が中心で、プロの視点から広げてくれるような代案や応用提案がほとんどありませんでした。
こちらとしては、あくまで「ベース」として出した要望だったので、
もっと自由に、専門家の視点で広げてくれることを期待していたのですが……そのギャップがじわじわとストレスに。
さらに、打ち合わせの中で出た“次回に確認しましょう”というTODO項目が、次の打ち合わせでスルーされていることが何度かありました。
こうした積み重ねもあって、私たちは毎回、打ち合わせ後に議事録を自作でまとめ、設計士・営業・インテリア担当それぞれに共有するという形を取らざるを得なくなっていきました。
また、もうひとつ戸惑ったのは、間取りのパターンがほとんど出てこなかったこと。
購入した土地の形状や条件もあり、「ある程度の制約は仕方ない」とは理解していたものの、
最初に提示されたプランからほとんど広がらず、ほぼそのまま確定になってしまったのです。
「他にどんな可能性があるのか」
「理想を実現するにはどうすればよいか」
──そういった“選択肢の提示”をもっと期待していた私たちにとっては、「せっかく注文住宅なのに、選びようがなかったな…」という小さな後悔が残りました。
4. 屋根が小さくて太陽光が思ったより載らなかった
私たちは夫婦+幼い息子の3人家族で、将来的な光熱費の節約や環境負荷の軽減も考えて、太陽光発電を4〜5kWは載せたいと考えていました。
当初、住友林業から提案されたプランには3.9kW程度の太陽光搭載の見積もりが含まれていて、「まあ、ギリギリ足りないけれど、及第点かな」と思い、そこまで深く気に留めていませんでした。
しかし──
いざ間取りが確定し、屋根の形や面積が設計上フィックスされたあと、改めて太陽光の再見積もりをお願いしてみたところ、驚きの結果が返ってきました。
「どう頑張っても、2.9kWしか載りません」
当初よりも1kW以上も少ない発電容量。

すでに間取りが固まっていたため、今さらプランを大きく変えるのも難しく、この容量で進めるしかありませんでした。
もちろん、それでも一定の発電は期待できるし、完全に無意味なわけではありません。
でも、「本当に載せたかった容量」には届いていない。その事実に、落胆せざるを得ませんでした。
さらにショックだったのは、後になって設計士さんからこんな言葉を聞いたときです。
「もし最初から“太陽光4〜5kWを載せたい”という前提があれば、それを見越した屋根設計も可能でしたよ」
──それ、なぜ最初に提案してくれなかったの…?
私たちは「太陽光は載せたい」と初期段階で伝えていたつもりでしたが、もしかしたら曖昧な伝え方になっていたかもしれません。
ただ、それでも希望容量を明確に尋ねられることもなく、結果的に後出しで“もっと載せられたかもしれない”と知ることになったのは、正直とても悔しかったです。
実際にこうした設計段階の落とし穴は、プロに相談することで事前に気づけることも多いです。【家づくり相談所】では、理想や条件に応じた設計のチェックポイントも含めて無料で相談できます。
5. 契約後に発覚!地盤改良費に130万円の追加費用
注文住宅の予算組みで最も見落としがちなのが、地盤改良費だと思います。
そして私たちも、まさにその“落とし穴”にはまってしまいました。
私たちが選んだ土地は、駅から徒歩圏で分譲全体も整っており、
営業担当からも「このエリアは比較的地盤が安定している傾向にあります」と聞いていたこともあり、特に警戒することなく進めていました。
ただし──
地盤調査は土地契約の前には基本的に行われないため、ある意味では「地盤がどうか」は運次第です。
そして、設計がほぼ固まり、オプション選びも大詰めに差し掛かっていたある日。
突然営業さんから連絡が入りました。
「地盤調査の結果が出たのですが、地盤改良が必要との判定が出ました」
「追加費用は130万円ほどになります」
──絶望、の一言でした。

正直、すでにオプション費用もかなり膨らんでいたタイミングでのこの追加は、あまりにも大きすぎました。
130万円あったら、諦めた設備を入れることもできたのに…!
と、悔しさがこみ上げてきたのを覚えています。
もちろん、これは住友林業の責任というよりは、土地そのものの問題であり、ある意味“誰が建てても起こり得ること”です。
それでも、「なんで今なんだ…」という感情は拭えず、
家づくりで予測不能なコストにどう向き合うかという難しさを痛感しました。
それでも、住友林業にしてよかったと思える理由
後悔がまったくないわけではありません。
それでも、やっぱり住友林業を選んでよかったと思っています。
その理由は、大きく3つあります。
価格の理由が「家の構造」と「安心」に詰まっていた
住友林業の価格は、確かに高いです。
でも、その高さにはちゃんと理由と価値がありました。
独自の「ビッグフレーム構法(BF構法)」によって、耐震性を確保しながらも開放的な空間を実現できたこと。
「この構法じゃなかったら、この間取りは実現できなかったかもしれない」と、実際にプランが出来上がってから強く実感しました。

そして、保証や定期点検などのアフターサービスの安心感。
30年初期保証、最長60年まで延長可能な制度があるおかげで、長く家と向き合える土台が整っていると感じます。
高い買い物だからこそ、“この金額には意味がある”と自分が納得できるかはとても大切だと、あらためて思いました。
「自然と共に暮らす」想いが形になった
私たちは、自然の温もりを感じられる家をずっと理想としてきました。
住友林業の家に初めて入ったとき、木の香りや手触りが、心をふっとほぐしてくれるような感覚があったのを今でも覚えています。
木造建築にこだわる住友林業だからこそ、構造材から内装まで本物の木を使い、視覚だけでなく五感で“自然と暮らす”感覚を味わうことができる。
都心にいながら、どこか田舎の家のような落ち着きを感じられる空間は、私たちのルーツにも通じるものがありました。
他にない“住友林業らしさ”が、私たちの好みにぴったりだった
そして何より、デザイン性。
これはもう、感覚的なものかもしれませんが──
住友林業のデザインには、他のハウスメーカーにはない上質さと統一感、美しさがあります。
展示場をいくつも回るなかで、夫婦そろって「これが一番好き」と一致したのが、住友林業の家でした。
細部まで無駄がなく、自然素材の良さを引き出す設計。
見た目の良さだけでなく、暮らしやすさと調和しているところに、私たちは強く惹かれました。
他にも素敵なハウスメーカーはたくさんありましたが、「これ以上のデザインは、他にないかもしれない」と思わせてくれたのが住友林業だったのです。
後悔しない家づくりについてはこちらの記事でも紹介しているのでもし興味があれば読んでみてください。
🏡【正直レビュー】住友林業は高い。でも、それを超える価値があった理由
これから住友林業を検討するあなたへ
住友林業の家づくりは、高額です。
そして、高額だからこそ、多くの人が迷い、悩みます。
私たちもまさにそのひとりでした。
「金額に見合う価値が本当にあるのか」
「他のハウスメーカーと比べて、何が違うのか」
「後悔しない選択ができるのか」――
でも、時間をかけて情報を集めて、何度も展示場に足を運び、営業さんや設計士さんと対話を重ねていくなかで、少しずつ答えが見えてきました。
大切なのは、“自分にとっての納得”
どのハウスメーカーが「正解」かは、人それぞれです。
予算、デザイン、保証、設備、担当者との相性――
そのどれを重視するかによって、選ぶべき会社は変わってくるはずです。
だからこそ、自分の「優先順位」を明確にしておくことがとても大事です。
私たちは「自然と調和する暮らし」と「安心して住み続けられる構造と保証」に重点を置きました。
情報に迷ったら、まずは信頼できる人に相談を
家づくりに正解はありませんが、「ちゃんと相談できる相手がいるかどうか」で見える景色は大きく変わります。
もし、「何から始めればいいのかわからない」「希望と予算が整理できない」という方には、【家づくり相談所】のような無料の相談サービスを活用するのもおすすめです。
私たちも最初の一歩は、誰かに話すことから始まりました。
プロと話すことで視野が広がり、冷静に優先順位を考えることができるようになります。
住友林業での家づくりには、正直なところ「もっとこうしておけばよかった」と思うこともありました。
でも、それ以上に「自分たちの理想の暮らしが少しずつ形になっている」と感じられる、かけがえのない体験でもあります。
次回は、住友林業の標準仕様と提案仕様について私たちが選択した内容を紹介していきたいと思います!お楽しみに。